© 2018 Japan Edu-Beit Association 

  • Black Facebook Icon
  • Black Twitter Icon

お問い合わせ  l  jeba@mail.seiki.co.jp  l  075-256-8851

  • 広報制作局 植松

株式会社成基総研 福永慧さん

最終更新: 2019年4月12日

■福永慧さん

株式会社成基総研HRM事業部。一般社団法人日本エデュバイト協会理事・事務局長。

元ゴールフリー大久保教室エデュバイト生。2013年、株式会社成基総研入社。以来、エデュバイト生の鍛錬プログラムの策定に関わり続ける。


―「塾講師をやってみたい」という単純な動機から飛び込んだエデュバイトで得たもの


本日はよろしくお願いいたします。福永さんご自身もエデュバイトに取り組まれていましたが、エデュバイトを始められたきっかけは何だったのでしょうか。





漠然と「塾講師をやってみたい」という思いがあり、始めたのがエデュバイトでしたね。






最初はエデュバイト自体が目的というわけではなかったんですね。

そこでの経験はどのようなものでしたか?





社員の仕事の一部がアルバイト学生に委任され、学生は実際の仕事を経験できるという、社会に出るにあたって非常に良いトレーニングの場

でした。課題設定から、活動の計画、チームビルディング、そして目標の追求。業種·職種に関わらず求められる「課題解決」の基礎を学べました。



そのような学びを通して、ご自身に変化はありましたか?






この経験を通じて社会に出て本質的に求められるものを知ることができたと思っていますし、バイト中はもちろんのこと大学の講義やレポート、サークル活動で越えるべき壁が現れた時の対応には確実に変化があったと思っています。


―自身の就職活動を通して感じた、日本の大学生に必要なモノ


実際の仕事を体験することによって、課題解決の方法をご自身のものにすることができたんですね。その後、大学を卒業して社会人になられたわけですが、ご自身の就職活動はどうでしたか?




私自身の就職活動では、教育や人材業界の一般的には大手と言われる他の企業からも内定は頂きました。しかし、自分自身がエデュバイトに関わっていた経験から、エデュバイトこそが今の大学生に必要なものだと強く思い、そこに関われる現在の会社にファーストキャリアを決めました。



就職活動を通して色々な企業に接する中で、より一層エデュバイトの必要性を体感されたんですね。就職活動を経て大学生をとりまく就職環境について、ご自身はどのように感じていますか?




厚生労働省が発行しているデータで、大学卒の新卒社員の3割が3年以内に離職 するというデータがあります。これは過去20年ほどずっと横ばいです。

よく巷では「最近の若者は…」「ゆとり世代が…」等と言われますが実は最近に限った話ではありません。かつてのリクルートブックがインターネットを利用したナビサイトに変わり、合同説明会が実施されるようになり、エントリーシートも紙からデータに変化、選考もシンプルな面接がグループディスカッションや様々な趣向を凝らしたものに変わっています。学生の企業選びやエントリー、PRの方法は年々新しい手法が現れていますが、根本的に採用マッチングが上手くいっていない層が必ず一定数存在しています。

この原因は、就職するまでの「働く」ということに対する経験の少なさにあると思うんです。


―インターンシップの本来あるべき姿とは


確かに、大学生が働くことに触れられる機会は少ないですね。その点では、各企業が実施しているインターンシップなどがあるかと思いますが、インターンシップのあるべき姿・経験とは具体的にどのようなものでしょうか?




「働く」ということはどういうことか、をリアルに体験できる場だと思っています。自分の能力や特性を活かして顧客や社会に価値を提供し、その対価として報酬を貰う経験です。この体験を通して、将来自分が働く姿、どんな分野で自分のどんな強みを発揮できるのか、誰にどんな価値を提供するのか、といった具体的なイメージが沸いてくると思うんです。時給×労働時間だけを意識して給料をもらうだけの、時間の切り売りではありません。その経験をできる場が、今の大学生には十分に無いと感じています。




現状で、多くの企業が実施しているインターンシップについてはどのように思われますか?








近年はインターンシップを実施する企業も増えてきましたね。大学3回生を中心に多くの学生さんが参加するようになっていますが、その多くは新卒採用の延長線上にあり、期間も短くレクリエーション的な要素が多いのが実情だと感じています。採用活動の解禁が遅くなり、企業はいかに学生と早期に接点を持つかが非常に重要視されている中、やはり企業側は参加した学生に良い印象を与えたいという思いはあると思いますし、全てが「働く」をリアルに感じ取れる場所にはなっていません。




それを考慮すると、どのような形のインターンシップが理想なのでしょうか?






インターンシップは有給かつ長期で、実務をしっかりと経験できるようなものであるべきだと思うのです。楽しいだけではなく、難しいことや辛いこともあるけれど、仕事の醍醐味を感じられる。そんな体験は2,3日のライトな業務体験では絶対にできないですから。

そういう意味で言うと、エデュバイトの仕組みは、しっかりと私が考える「あるべき姿」に沿っているものだと思います。




なるほど。そのようなインターンシップを実際に実施している企業はかなり少ないですよね。

では次に、大学教育と社会との接続という観点から、今後の「キャリア教育」というものをどのように捉えていらっしゃいますか?




大学には大学の役割があります。私は理系の学部に所属し、今の仕事とは全く別の分野の学問を学んでいました。それは非常に大切な時間だったと思いますし、自分の興味のある 分野の知識が増えていくことは喜びでもありました。

しかし、社会人になって感じたのは学問と仕事では求められる筋肉が全く異なるということでした。もちろん共通している部分も少なからずあるとは思いますが、社会に出て求められる要件は、大学の学問·机上の勉強では身につかないものも多くあります。そしてそれを鍛える役割は、大学以外の環境にあります。いわゆる「産学連携」、大学と民間企業が互いに協力しながら大学生をトレーニングしていくことが、今後のスタンダードになっていくと私は考えています。


―エデュバイトを一人でも多くの大学生に


その点を踏まえ、今後、エデュバイトは社会でどのように展開していくのでしょうか?






エデュバイトという仕組みを更に進化·拡大していくべきですね。時代によって求められる能力は変わりますので、常にそれに即したトレーニングプログラムを大学生に向けて提供していくこと。そして、少しでも多くの大学生にそれを届けられるよう、規模を拡大していくこと。

入社してから今まで、この「エデュバイト」という仕事に関わり続けていますが、自分が仕事をすればするほど、この経験こそが今の大学生に必要なものだという思いは年々強くなるばかりです。大学を卒業して社会人になることは、「与えられる側」から「与える側」に変わるという、ある意味人生で非常に重要なターニングポイントですから。

そこに向けて少しでも多くの大学生が成長につながるプログラムを提供していきます。



日本のアルバイトに今後エデュバイトがもっと広まっていけばいいですね。福永さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。




こちらこそ、ありがとうございました。