© 2018 Japan Edu-Beit Association 

  • Black Facebook Icon
  • Black Twitter Icon

お問い合わせ  l  jeba@mail.seiki.co.jp  l  075-256-8851

  • 広報局 安井

EB就活体験記[自己分析]尾上編

最終更新: 2018年9月8日



■今回のインタビュアー

・安井千晶

立命館大学3回生。JEBA広報局長。大学卒業後は民間企業への就職を希望しており、就活について勉強中。


安井:このシリーズでは、我々20卒(現3回生)のJEBAメンバーが、19卒(現4回生)の先輩方にお話を伺って、就職活動に関する様々なことを学びながら、これから就活をはじめようという読者の学生の皆さんにも有益な情報をお届けしていきます。

 今月は自己分析についてです。今回は副実行委員長・尾上優香さんに、自己分析についてインタビューさせていただきます。尾上さん、よろしくお願いします。


■取材に協力してくれる4回生

・尾上優香

関西大学4回生。JEBA副実行委員長。大学卒業後は人材系の企業に就職予定。


尾上:よろしくお願いします。


―自己分析のスタートはエデュバイトのプログラムの一つ「喜感塾」。


安井:まず初めに、尾上さんがいわゆる「自己分析」を始められたのはいつごろですか?


尾上:一番最初は2回生の夏でしたね。


安井:早い!さすが尾上さんですね。(「[就活の心得]尾上編②コツ」参照 )


尾上:その時期に丁度、喜感塾 My Wayセミナーがあったんです。

※喜感塾・・・エデュバイト生向けに開講されているセミナーの一つ。自分のパーソナルミッション(PM)を見つけるPMセミナーと、自分の人生を振り返って軸や強みを見つけるMy Wayセミナーの二種類がある。

 もともと1回生の頃から「就活」というものを意識していたので、そこにむけてまず最初にすべきことは自己分析だと思い、機会を探していました。そんな時に喜感塾の案内があったので、参加しました。





安井:喜感塾My Wayセミナーはどのような内容でしたか?


尾上:メインは、「自分史」を書いて自分を知り、自己PRができるようになることでした。子どものころから順に、その時に印象的だったこと、変化があったことを書きこんでいくんです。


―自己を知る中で見つかった、思考の癖。吉と出るか凶と出るかは自分次第。


安井:尾上さんが子供の頃ですか。振り返ってどうでしたか?


尾上:振り返って見つかった私の特徴は、「負けず嫌い」「粘り強い」ところですね。そのことが分かるエピソードとして、幼稚園くらいの時に、逆上がりができなくて、悔しくて朝から晩まで鉄棒にしがみついて、ふらふらになってもやり続けたりしていたことがありました。


安井:子供のころからストイックだったんですね。


尾上:そうだと思います。ちなみに、その傾向がいつから自分にあったのかを見ることも重要ですね。そうすると、それが先天的な特徴なのか、後天的に何かの経験で備わったことなのかが分かってきます。

 私の場合、先ほど述べたような「負けず嫌い」なところは恐らく先天的に備わっていたんですが、もう一つの特徴として「自己肯定感が低い」というものがあります。今もそうですが。自分を振り返っていく中で、小さい頃は反対に自信満々な子どもで、自己肯定感の低さは環境の変化によって後天的に備わったものであることが分かってきました。


安井:尾上さんはすごく行動的で堂々とした女性という印象が強いので、自己肯定感が低いというのは意外です。自己肯定感が低いということは、就活においてあまりプラスに作用する特徴とは思えないのですが・・・


尾上:そうですね。確かに自己肯定感が低いと、自信が持てず、自分にとって何が楽しいのかわからなくなってしまい、就活やその後の人生に良い影響は少ないので、意識して変えていこうとしました。


安井:なるほど。私もあまり自己肯定感が高い方ではないので分かるのですが、自己肯定感の低さに気付いても、一朝一夕でそれを変えることは難しいと思います。尾上さんはどのようなアプローチをされたんですか?


尾上:やはり長い時間をかけて、解決策を模索しましたね。

 自己肯定感が低い!と本格的に気付いたのは大学生になって自己分析を始めてからでしたが、実は高校時代からその傾向は自分でも感じていたんです。行きたい大学があってそこに合格したいけど、今のままじゃ合格できないとか、当時は色々な葛藤があって、一時期は本当に「何をやっても意味ないんじゃないか」と思ったこともありました。

 でもそんな状況でも、心のどこかでは「このままじゃだめだ」という思いがあったんです。やはり負けず嫌いなので。

 だから、「できない、でもできないままじゃ嫌だ」という葛藤の中でもがくうちに、「できないならできるまでやる、最終的にできる自分になればいい」という自分なりの答えに至りました。


安井:高校時代、もがきながら自分なりに解決策を見つけていったんですね。


尾上:そうですね。

 でも、自己分析の結果にも出ているように、大学に入学してからも自己肯定感はどちらかというと低いままでした。なので、根本裕幸著『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(2017年9月 あさ出版) などの書籍を騙されたと思って読んだり、試行錯誤を続けて、解決策を見つけていきました。





 例えば、自己肯定感が低いとものごとのネガティブな側面ばかり見てしまいますが、それは悪いことなのか?と見方を変えました。リスクヘッジがしっかりできていいやん、と捉えなおすんです。無理してポジティブになろうとするのではなくて、ネガティブな自分を否定しないこと。

 ポジティブとかネガティブといった「性格」はなかなか変えられなくても、それをいいことと捉えるか悪いことと捉えるかといった「考え方」の部分は変えられる。やはり負けず嫌いな部分があるので、できないことに気付いたらそこで終わりにするのではなく、できないからこそ変えていくチャンスだと思うようにしました。


安井:勉強になります。だから尾上さんは色々なことに挑戦されているんですね。

 去年もインターンシップの話などを聞いていて、やっていることの幅が広くて驚いたのを覚えています。自己分析をして自分がどんな人間なのかを知ることで、短所とうまく付き合っていくきっかけにもなりますね。


―「自分も知らなかった自分」を知る方法


安井:ここまで尾上さんが自己分析として最初に行ったモチベーショングラフ、その中で発見したことについて伺ってきましたが、自己分析で意識すべきことなどがあれば教えてください。


尾上:自己分析においては、他己分析も大切です。私の場合、「責任感が強い」 ことが自己から見た自己と、他人から見た自己で一致していた部分だったので、就活においても自分の長所として持っていられました。

安井:他己文責は、ふだん普通に過ごしているだけでは進まないと思うのですが、どのように進めていったのですか?

尾上:私が思うのは大きく分けて3つです。 1つはシンプルですが、友達に訊くこと。大学やエデュバイト先の友達も就活を控えていたので、お互いに伝えあうとWIN-WINでした。友達は飾らない普段の自分を一番分かってくれている存在ですし。

 もう1つは、企業の人事の方に会ってお話しすることです。これはなかなか機会がないですが、機会を作るにはインターンの選考の面接などが有効ですね。大抵は面接後にフィードバックをもらえますし、フィードバックの時間がなければ逆質問の時にお願いしたりしていました。

 最後の1つは、社会人や内定者など、「就活を終えた人」に会うことです。OBOG訪問などの機会を作りましょう。中でも私は大学の垣根を超えてOBOG訪問ができるようなツールを自分で調べて利用していました。特に「Macher」というアプリは活用しましたね。このアプリは社名が出ていて、企業を通しているものなので安心して使えます。中には、「一緒に自己分析しましょう」と言ってくれている社会人の利用者の方もいらっしゃるので、そのような人たちを選んで声をかけて、OBOG 訪問し、自分の印象を訊いたりしていました。

安井:総じて、色々な人と会って意見をもらうことが大事なんですね。全部で何人くらいの方に話を聞かれたんでしょうか。

尾上:私の場合は、多くはないのかもしれませんが、総勢25人くらいには聞きました。

安井:25人ですか、十分多いように感じますけどね。その中でどんな収穫がありましたか?


尾上:他己分析をすることによって、「自分に見えていなかった自分が見えた」ことです。「ジョハリの窓」をイメージしてもらうと分かりやすいです。結局、どんな仕事でも「他者と共に働く」ことは普遍的です。だから、人からの見え方を知ることは大切だと思います。 私は、他人からは「完璧主義」と言われることが多かったんです。自分ではいい加減なところもかなりあると思っていますし、今でも完璧主義だとは思っていません。でも、言われてみれば確かに「0か100か」みたいなところがあり、そんなところに気付けたことは大きな収穫でしたね。

安井:確かに、完璧主義に見えますね。尾上さん自身からすると「0か100か」という白黒明確な考えが、他人から見たら「完璧主義」に映るということですね。

尾上:そうですね。自己分析はとにかく1人だけでやらないことが大事です。自分だけでやる自己分析も、自分にしか見えないところが分かるという良さはありますが、それだけで終わってはまだ浅いし一面的です。併せて他己分析もやるべきですね。



―終わらない自己探求、就活でのゴールは?


尾上:また、自己分析は就活にももちろん役立ちますが、なにも就活のためだけにあるものではないです。就活終わったら終わり、じゃない。どうせなら、人生を幸せに生きたいし、周囲の人も幸せにしたいですよね。

 そのような生き方を考える上で重要な「やりがい・価値提供」を認識できる営みが、自己分析だと思っています。だから、就職してからも自己分析は続けるつもりでいます。こんなに本腰入れてまとめてやることはないにしろ、自己探求は終わらないです。一生。

安井:名言!考え方や価値観は時間経過や経験で変わるものですしね。となると、果てしないですね。

尾上:そうですよ。ただ、私は就活においてとりあえずここまでできているべき、という最終形態は、「人に見せられないくらいのレベルまで追求すること」だと思っています。自己分析に使ったメモやまとめが、人に見せられないくらい深く自己の内面に結びついてきたらひとまずゴールといっていいでしょう。

 そこまで深堀りすることでようやく、自分が本当に何がしたいのか、何ができるのかが分かります。先ほどの自己肯定感の話のような、理想と現状のギャップ、課題、改善点も浮き彫りになってきますし。私は割とオープンに自分のことを他人に話す方ですが、ここまで話したような私の過去の話も、決して自己分析したことの全てではないです。

安井:恥ずかしくて言えないようなことも掘り起こしたんですか。尾上さんの恥ずかしい話、どうしても気になってしまいますが。(笑)

尾上:恥ずかしい話で言うと、幼稚園のころは私、「モーニング娘。」になりたかったんですよ。(笑)これくらいのエピソードなら、相手にもよりますが、言っても恥ずかしくないですけどね。でもやっぱり、言いたくないくらい深いことが出てくるまではやってほしいです。

安井:我々「モーニング娘。」世代ですしね。そんなエピソードを聞くとむしろ、ますます尾上さん可愛らしい、素敵だなって思いますよ。私も人に話すのが恥ずかしいくらいまで深堀りしたいですね。

―深く、多角的な自己分析によってはじめて、「本当にやりたいこと」ができる企業を選べる


安井:ここまでお話を伺ったように、多角的に深く自己分析を進めていって、就活とどのように繋がっていきましたか?

尾上:主に企業選びにおいて、すごく役立ちましたね。 「何をしている時が楽しいか」「どんな価値を他者に与えられるのか」を把握し、それに基づいて企業や業界を見ることができます。特に前者は大切な観点ですね。自分のモチベーションが上がるようなことをできる会社を選びます。やっぱりしんどいと思いながら働きたくなんてないですから。

 また、自分だけでやった浅い自己分析は、「なんとなく」で志望企業や業界を決めさせてしまいます。表面的なその企業や業界の印象に引っ張られてしまっては、やっぱり自分の本当にやりたいことができる会社は選べません。私も最初は表面的に見ていて、単純な憧れから広告業界を志望していたのですが、自己分析をすすめる中で自分のやりたいことに気付き、人材業界へと志望を変えました。

―多くの人が「自由に夢を追いかけられる」社会を実現したい


安井:なるほど。尾上さんは自己分析の結果から、どんな風に社会とかかわっていきたいと思うようになったんでしょうか。

尾上:私の在り方としては、「サポートする」ことですね。前に立って引っ張るより、困っている人たちと一緒に頑張る、並走、伴走することをしたい。将来的には、経済的な事情などで困っている子供たちを助けるような事業に携わり、「自由に夢を追いかけられる社会」を実現したい。「やりたいことがあるのに、生まれた家にお金がないからできない」というのが一番悲しいと思うんです。そんな人を助けたいです。

 そのことに関して調べたりするうちに、色々な意見にも出会いました。ある著名な方は、書籍で「お金がないからは言い訳に過ぎない、そんなことが言えるのは本当はやりたくない証拠」というようなことをおっしゃっていました。もちろん、それは理屈では正論でしょう。だけど、現実問題、そうはいかないんです。

 そのような軸は、自己分析を進める中でたどり着いたものです。周りの友達や親、自分の経験にも基づいています。例えば私の父は、俳優になりたいという夢がありオーディションに挑戦し、受かったにも関わらず、レッスン料が高くて通えなかったという経験をしています。私は逆にそのような経験をしないようにと育ててもらったので、あまり裕福な家庭ではありませんでしたがその中でも恵まれており、「お金の問題に左右されることなく自分のやりたいことができる」ことの有難みもすごくよく分かるんです。

 今の日本の所得層を見ても、日本の家庭の半分は所得が300万程度です。つまり、経済的に困っている子供を支えるということには需要もあり、より多くの人を幸せにできるということだと思います。その意味でも、私はそのような軸で社会に貢献していきたいですね。もちろん、それは押し付けるのではなく、やりたい人に適切に機会を提供して、一緒に努力していくようなやり方で。


―3回生、まずはモチベーショングラフからスタート。


安井:「自分」からスタートして、社会に対してやりたいことにまで広げられているんですね。私も自己分析を進めていきたいのですが、3回生の夏に自己分析としてやったほうがいいことは何でしょうか?

尾上:まず最初は、モチベーショングラフを書いてみることです。幼稚園ぐらいから今までの、モチベーションの高低を、-10~+10で数値化し、折れ線グラフに表します。TVの「波乱万丈」みたいな番組で出ているようなものをイメージしてみるといいと思います。そして、そのグラフに細かいエピソードを肉付けして書き込んでいくと、どういう時にモチベーションが湧くのか、ひいては、自分が何をしているときに喜びを感じるか、何が楽しいのか、がわかります。例えば、「注目を浴びているとき」など。

安井:尾上さんのモチベーションが湧くのはやっぱり・・・

尾上:そうです。もうお分かりかと思いますが、「負けたくない時」、「自分しかいない、自分がやらなきゃいけないという使命感が湧いた時」です。

 あとは、モチベーショングラフにプラスするといいのが、幸福度グラフです。幸せを感じるときほどモチベーションが高いとか、逆に不遇の時ほどモチベーションが高いとか、「幸福度」と「モチベーション」の二つにどういう相関があるかを見てみると新しい発見があります。 3回生ではまずそこから初めて、これからそこにどんどん肉付けしたり、やり直したりしていってください。なにしろ、自己探求は終わらないですから。


安井:グラフにすることで、自分がどのような時に力を発揮するかが分かるんですね。私もまずはモチベーショングラフを書いてみようと思います。尾上さん、今日は貴重なお話をありがとうございました。

尾上:ぜひ書いてみてください。他己分析が必要ならいつでも声をかけてくださいね。こちらこそ、ありがとうございました。